東電柏崎刈羽原発の相次ぐ不祥事・核防護の不備・・・東電報告書から欠落するもの

 東京電力が、柏崎刈羽原発で相次いで発覚した核セキュリティー上の不祥事に関する報告書を、原子力規制委員会に提出しました。この問題について、原発問題住民運動全国連絡センター代表委員の立石雅昭新潟大学名誉教授の見解がしんぶん赤旗に掲載されていますので、ここに転載します。

 東電は、原子力規制委員会に対して「IDカード不正使用および核物質防護設備の機能の一部喪失に関わる改善措置報告書」と本件に関する独立検証委員会による「検証報告諸」を9月22日に公表しました。立石雅昭氏は、「検証報告書」では、核防護に対する脆弱性を生み出した根本要因を、「核物質防護リスクの認識の弱さ、現場実態の把握の弱さ、外部からの指摘を生かし是正する力の弱さ」の3点としているが、この分析自体、東電は、なぜかくも同じ過ちを繰り返すのかという、東電の本質的な体質の分析が欠落している、と指摘しています。

 また、東電は「風通しを良くするため」原子力立地本部を新潟に移転するという案を出していますが、立石雅昭氏は「今日の東電の第一義的任務は、福島第一原発の事故の収束と廃炉作業、福島県民と国民への最後までの賠償です。福島の対応をどうするのか、当然明示されなければならないのに、欠落している」と指摘しています。

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