川内原発の設置許可請求を棄却 福岡地裁

 火山の噴火リスク審査の指針としてまとめた「火山影響評価ガイド」について、原告・住民側は「最新の科学的知見に基づいても、噴火予測は出来ないとする火山学者の意見を十分踏まえていない。ガイドは原発から160km圏内の火山から火砕流が到達する可能性があれば立地不適としているが、規制委員会は5つのカルデラが巨大噴火を起こす可能性を過小評価しており、設置許可を取り消すべきだ」と訴えていた。

 6月17日の福岡地裁判決は、「科学的に見て、火山ガイドの定めに不合理な点がないことが立証されたかについては疑いが残るとしながら「原子力関連法令等が破局的噴火による影響を考慮することまで要求しているとは解されない。」という理由で、火山ガイドが不合理とまでは言えないと判示した。

 判決の詳細についての川内原発行政訴訟弁護団の声明などは、こちらから参照できる。