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2025年 明けましておめでとうございます。
      今年もよろしくお願いします。

私たちは、福島第一原発事故をはじめとする原子力災害の実相を知らせ、被災者の救済と被災地対策を国と東京電力に要求して実現すること、国と電力会社の原発再稼働の動きを止め、「原発・核燃料サイクルから撤退し 原発ゼロの日本をめざす国民的合意」をかちとるために活動しています。

昨年は、福島第一原発からの汚染処理水の海洋放出が続く中、沸騰水型原子炉の女川原発2号機と島根原発2号機、が再稼働し、不当な女川高裁判決があり、年末には原子力回帰を鮮明にした「エネルギー基本計画」の原案が示されるなど司法を含む国・産業界などの原発推進派の動きが活発でした。一方で敦賀原発2号機が規制委発足以降初の不合格になりました。
国民の多くは原発に反対であり、あるいは懐疑的です。原発推進派の動きに抗し、脱原発を実現するためには、声を上げ、行動を続けることが何よりも大切です。
今年も原発ゼロ社会を実現するために協力・共同しましょう。

ニュース

途上国への資金支援主題にCOP29 問われる日本など先進国の責任

2024年11月11日から24日までアゼルバイジャンのバクーで国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)が開催された(2日間延長)。COP29の最大のテーマは途上国への温暖化対策の資金調達であり、他はCO2の削減目標や炭素市場(取引)などであった。
 先進国から途上国への資金支援で35年までに少なくとも年間3千億ドル(約46兆円)と、現状の1千億ドルの3倍に増やすことで合意した。しかし、途上国や環境NGOは「全く十分」「先進国は歴史的責任を放棄した」などと批判している。
温室効果ガス削減目標として、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が「1・5度目標」には排出量を35年までに19年比で60%削減する必要があると指摘しているなかで、英国が90年比で81%削減、ブラジルが05年比で59~67%削減するとした。これに対し、日本は13年度比で60%削減する案を軸に検討している。IPCCの基準年度である19年度比60%削減は日本が目標とする13年度比で約66%相当なので、新しい目標はIPCC目標に達しない値である。

2024年12月22日

女川原発差止訴訟の控訴審で不当判決

重大事故に備えた住民避難計画に実効性がないという一点に絞って、石巻市民十六人が女川原発2号機の再稼働差止を求めた訴訟の控訴審で、仙台高裁が11月27日、住民側の請求を棄却した。判決は、避難計画に実効性がなければ再稼働を差し止めることができるとし、判断基準まで示した。重大事故そのものの可能性を住民側が立証していないとして、避難計画に踏み込まずに門前払いした一審判決からは、前進したと言える。

2024年12月22日

浜岡原発の防波堤 22mから28mへ嵩上げ

中部電力は13日、浜岡原発(静岡県)の防潮堤を海抜22mから28mにかさ上げする方針を原子力規制委員会の会合で表明した。再稼働の条件となる規制委の審査で、想定する津波が防潮堤を越える25・2メートルとなったため対応を検討していた。かさ上げは2度目となる。工期や費用は未定としている。 浜岡原発は南海トラフ巨大地震の想定震源域に立地する。中電は東京電力福島第1原発事故後の2011年9月、18mの防潮堤の建設を開始。しかし12年に内閣府が19mの津波想定を公表したため、18mの防潮堤の上に4mの壁を追加する形でかさ上げし、16年3月に完成した。今回、追加した4mの壁を撤去し、10mの壁に付け替える。さらに海側と陸側に壁を新設し、防潮堤を挟み込んで補強する。津波や地震に耐えられるように周辺の地盤も改良する。林社長は「(敷地に津波の侵入を許さない)ドライサイトを守ることは必須だと思っている」と説明した。改造工事の詳細は今後を待つことになるが、防波堤にかかる水平力は2.4倍、回転モーメントは3.8倍にもなる上、巨大地震動にも耐えなければならない非現実的な設計・施工になる。

2024年11月14日

敦賀原発2号機 再稼働不許可 規制委、初の決定

原子力規制委員会は13日、原子炉建屋直下に活断層がある可能性が否定できないことから、再稼働に必要な新規制基準への適合が「認められない」とする審査書と、原電の申請を「許可をしない」ことを決定した。再稼働を認めない判断は、規制委が発足して以来初めて。規制委は、2号機原子炉建屋から約300メートル北のトレンチ(試掘溝)で見つかった「K断層」が将来動く可能性があるかという「活動性」と、建屋直下の断層との「連続性」について、いずれも「否定できない」と判断した。一方、原電は13日、2号機の設置許可の再申請、稼働に向けて取り組んでいくと発表している。

2024年11月14日
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