原発事故被害の現状を知らせよう 「第7回福島を忘れない! 全国シンポジウム」開く

 7月13日、第7回福島を忘れない! 全国シンポジウムが福島市内で開催され、翌14日には原発被害の現地調査がおこなわれた。反原発自治体議員・市民連盟が主催した。川俣町、浪江町、葛尾村、飯舘村の各議員が現状について報告した。

 浪江町の馬場績町議は「浪江町の人口は8年前の2万1434人から震災関連誌は1万7346人(本年6月)に減少し、震災関連死者は434人、国と東電に対する責任追及は被災者として人間としての当然の権利であり義務だ」と報告した。

 飯舘村の佐藤八郎村議は、「原発ゼロへ福島から発信を」と述べ、飯舘村での営農再開が困難になっている状況を説明した。葛尾村の松本静男村議は「若者の多くは避難先で生活基盤を築き、人口を元に戻すのは難しい」と話した。

 南相馬市小高区から横浜市へ避難した福島原発かながわ訴訟原告団の村田弘団長は、訴訟の到達点について説明し「関連死や健康被害を訴える人がたくさんいる。原発事故はまだ終わっていないということを発信し続けなければならない」と呼びかけた。

 この集会では、小出裕章・元京都大学原子炉実験所助教が記念講演をおこなった。