なくそテ 原発 2019柏崎大集に3県から1100人参加

 2019年9月1日、新潟県柏崎市文化会館アルフォーレで、3県から19団体、1100人が参加して「なくそテ原発 2019柏崎大集会」が開催された。実行委員会の高野誠さんは「3県に広がった運動の輪を生かして、柏崎刈羽原発の再稼働を許さず、廃炉を実現しよう」と訴えた。「首都圏反原発連合」のミサオレッドウルフさん、「原発をなくす全国連絡会」の小田川義和さんが挨拶、「さよなら原発1000万人アクション」からのメッセージが紹介された。

 続いて「原発を止めないと、日本は成長できない」と題して金子勝・立命館大学特任教授(慶大名誉教授)が記念講演をおこなった。金子さんは、①新潟地震発生時に東電が、地方自治体へ事故の事実を誤って伝えた。 ②テロ対策と称して、ショベルカーの転覆事故を起こした。 ③放射能漏れ事故を起こした6号機と7号機の再稼働を、さぜ最優先させるのか? ④再稼働対策費用が東電試算で1.2兆円もかけるのは、全くコストに見合っていない、と指摘した。すでに、原発輸出は全部失敗し関わった企業はつぶれかかっている。安全を二の次にする原発は、経済もこわしている。原発をやめて、新しい分散型エネルギー社会をつくろう、と呼びかけた。

 群馬県の「原発をなくす前橋連絡会」から参加した丹治杉江さんは、「あの日から地獄が始まった」「国と東電にいじめられ、捨てられる。ふるさとは剥奪されてしまった。」「福島県の原発周辺の5自治体で、事故前は小中学生が4000人いたのに、いまは120人しか戻っていない。」と告発し、東電と国の被災者切り捨て政策を批判しました。集会参加者は、「なくそテ原発」「原発いらない」「電気は足りてる」とコールしながらデモ行進した。