福島第一原発事故から10年 道筋見えない遠い廃炉

 2011年3月11日に東電福島第1原発は全電源喪失事故をおこし、3基の原発がメルトダウン。環境中には、広島原爆168発分のセシウム137が放出された。原発事故はいまだ収束せず、20~30年後に完了をめざすと政府が言っていた廃炉の道筋は見えない。使用済み核燃料とメルトダウンしてデブリとなった放射性物を抱え込んだ原子炉建屋は老朽化して廃墟のように腐食していく。

 原子炉建屋への地下水や雨水の流入を止めることが出来ず、放射能汚染水は1日に140トンのペースで増え続けている。福島原発事故10年の現実は、ひとたび原子力事故が起これば、環境と人間社会を破壊する。原発事故から10年を経過した福島からの警告を受け止めるか、再び愚かな原発推進の道を歩むのかが問われている。

 原発事故10年の福島からの報道を、こちらから参照できます。

 しんぶん赤旗の報道「福島第1原発事故10年」は、(こちら)から参照できます。

 毎日新聞の報道「福島題意1原発、定義なき廃炉」は、(こちら)から参照できます。